Vol.13 スマホ症候群にご注意を!

2024.3.20

うつ伏せ寝でのスマホ使用は絶対✖
骨盤が前傾しO脚や腰痛の原因になります

皆さんはスマートホン(スマホ)をお持ちですか? お持ちですよね!

スマホの普及率は約90%(世帯単位・2023年度)に到達しようとしています。若い世代は90%を超えているようです。私の小学生の孫も持っているくらいです。

とても便利だし、料金も安くなったし、機能も年々向上しているし、手放せないツールになっていますよね。ただその反面、スマホによる健康被害も急増していることをご存じでしょうか?

その健康被害とは、「スマホ症候群」や「VDT症候群」などと呼ばれているもので、スマホやパソコン・タブレットを長時間使用することで下記のような症状が引き起こされます。

  • 眼の症状
    • 眼精疲労、ドライアイ、かすみ目
    • 目の痛み、充血、視力の低下、ものがぼやけて見える
  • 骨格筋の症状
    • ストレートネック(スマホ首)
    • 肩こり、首の痛み、手指や腕の痺れ、腱鞘炎
    • 背中や腰の痛み、脚の痺れや怠さ、坐骨神経痛
  • 神経・精神の症状
    • 頭痛、めまい、イライラ、不安感
    • 脳疲労、自律神経の乱れ
    • 食欲不振、睡眠障害(睡眠の質の低下)、抑うつ状態

当院にお越しのお客様も、カウンセリングで原因を究明していると「スマホ」に行きつくことが多くなっています。特に、女性に多いようです。

眼の症状は分かりやすいと思います。要するに「目」を酷使しているからなんですが、骨格筋や神経・精神症状は以下のメカニズムで発症します。

◎骨格筋の症状発症のメカニズム

【スマホの長時間使用】➡【首の前傾する】➡【首の生理的前弯が失われストレートネックになる】➡【そのストレートネックを支えるため肩・背中が疲れてコリや痛みに変わる】 

※因みに、下を向いてスマホを30分使用すると、首には30kgの負荷がかかります

◎神経・精神の症状発症のメカニズム

【スマホの長時間使用】➡【眼精疲労が起きる】➡【目からの情報を脳が処理できなくなる】➡【脳疲労が起きる】➡【脳脊髄液や血液などの循環に悪影響を与える】➡【頭痛や自律神経の乱れが起きる】➡【睡眠障害や食欲不振が起きる】➡【抑うつ状態になる】

スマホのここ10年の進化には目を見張るものがあり、便利で楽しいものである事は間違いないのですが、その反面、私たちの身体に悪影響をもたらす「過剰なストレスの元」になる側面があることを忘れないようにしなければなりません。

「スマートホン」が「ストレスホン」にならないように気を付けましょう。